口を閉じていても匂う強い口臭は「歯周病」かも!
歯磨きしても口臭対策商品をどれだけ使用しても、全然改善されない。
「むしろ口臭はひどくなっていくのはどうして?」と悩んでいる方は、もしかすると、歯周病の可能性があります。
歯周病由来の口臭はその他の口臭と比べて、強烈な臭いがします。
それは電車で乗り合わせた人が気づくほどと言われています。
だれでも疾患する可能性がある歯周病を、解説していきます。
歯周病とは
歯周病は、歯茎に細菌が増え炎症を起こした状態のことをいいます。
歯磨きケアの不足や歯ブラシがうまく使用できておらず、汚れがたまってしまい、歯周ポケットという歯の周りの隙間に細菌が増えることが原因です。
はじめは赤く炎症がおこり腫れがおこります。歯肉炎といわれる段階です。
進行すると、腫れはひどくなり、出血や膿がたまるようになります。
ここまで行くと歯磨きケアだけでは治せない「歯周病」と呼ばれる疾患になります。
最終的には歯が抜け落ちることも
歯周病は放置しやすいと言われます。最初のころは痛みがないからです。
しかし歯周病は自然に治ることがなく、歯科医院での治療が必要です。
放置すると最終的には歯根まで細菌が繁殖し、あごの骨を溶かして歯が抜け落ちてしまうこともあります。
なぜ歯周病で口臭になるのか
口臭の原因となる細菌は悪臭ガスを発生させます。
歯周病で増える細菌と、悪臭ガスを発生させる細菌は同じです。
ですので、歯周病が進むにつれて、口臭はどんどん強くなっていきます。
自分が歯周病かどうかチェックしたい
実は軽いものも含めると日本人の半数近くは、歯周病であるとされています。
歯の周りにある歯周ポケットが4mm以上になること、歯茎からの出血があることが歯科医院での歯周病の診断基準です。
高齢になるほどその疾患率は上がりますが、20代や30代の若い人でも歯周病のチェックを行うと、4割前後は歯茎からの出血がある人がいるそうです。
口腔ケア後進国の日本は、改善されてきたとはいえ、まだまだ歯の予防歯科に対する意識も低いのが現状でしょう。
セルフチェックの項目
初期症状は気付きにくいのが歯周病の怖いところです。
早期に歯科医院で、治療を行うことが大切ですので、以下の項目でセルフチェックをおこなってみてください。
- 最近歯が長くなってきたと思う
- 歯茎の色が赤く丸みがある
- 歯と歯に食べ物が挟まりやすくなった
- 歯を磨くと歯茎から出血する
- 周囲から口臭を指摘された
上記で、当てはまる項目があれば歯科医院に相談しましょう。
歯周病になりやすい人の共通点
歯周病になりやすい人と、口臭がでやすい人には共通点があります。
それは口腔ケア不足と唾液の分泌の不足です。
まずは基本である正しい歯磨きを心がけましょう。
正しい歯磨きは、歯ブラシの毛が広がらない程度の力加減で、
歯ブラシは小刻みに動かして、歯の形一本一本に合わせて磨くことです。
歯ブラシが届きにくい歯の間は歯間ブラシやフロスを使用して、たまった汚れは取り除きます。
ストレスや不規則な生活習慣も歯周病と口臭を悪化させる
身体の生理機能をコントロールしている自律神経は、唾液の分泌にも関わります。
ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れると、身体にいいことはありません。
適度に休息をとり、運動をして健康を維持するように心がけましょう。
口臭だけではない歯周病は早期治療を
口臭だけではなく、最悪の場合歯を失うこともある歯周病。
自己診断ではなく、歯科医院の定期健診を半年に1回受けて治療、もしくは予防していくことをおすすめします。
ただの口臭だと思っていたら進行した歯周病だった、と悲しい思いをしないように日々のセルフケアも大切にしていきましょう。